[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、年内の米追加利上げ観測が後退する中、ドルが主要6通貨バスケットに対し約2年半ぶりの安値を更新。ユーロも対ドルで数年ぶり高値を更新。前日開催された欧州中央銀行(ECB)理事会が引き続き材料視された。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は7日、米連邦準備理事会(FRB)は緩やかな利上げを続けるべきとの見解を示した。ただ、弱い物価指標を受け、これまでよりもややタカ派色は弱めだった。

ダドリー総裁の発言を踏まえ、ドルの需要は後退。ドル/円<JPY=>は一時107.33円と、約10カ月ぶりの安値をつけた。米南部に接近中のハリケーン「イルマ」の米経済への短期的影響をめぐる不安もドルを圧迫したとアナリストは指摘した。週足では2.2%下落する見通しで、約13カ月ぶりの大幅な下げとなる勢い。

ドル指数<.DXY>は91.011と2015年1月以来の低水準をつけた。週間では6月終盤以来の大幅な下げを記録する見通し。

ユーロ/ドル<EUR=>は最大0.6%上昇し、2015年1月以来の高値となる1.2092ドルをつけた。ユーロはその後上げ幅を削り、ほぼ横ばいとなる1.2027ドルで推移。ただ、週間では1.4%上昇、年初からは約14%上昇となる勢い。

ECBは前日の理事会で主要政策金利を据え置くとともに、資産買い入れを少なくとも12月まで継続するとの姿勢を維持。ドラギ総裁は理事会後の会見で、ユーロ高はすでにインフレ率に影響を及ぼしているとし、ECBは緩和策縮小をどのように進めるかを検討するにあたりユーロ相場が主要な要因になるとの考えを示した。

またこの日は、ECBが理事会で次のステップは資産買い入れ縮小とすることで幅広く合意したとのロイターの報道がユーロへの追い風となった。

BMOキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル主任、グレッグ・アンダーソン氏は、ECBは量的緩和縮小を巡る「謎を残した」とし、ユーロ買いに拍車がかかったことを指摘した。

ドル/円 NY終値 107.83/107.86 <JPY21H=>

始値 107.39 <JPY=>

高値 108.06

安値 107.33

ユーロ/ドル NY終値 1.2033/1.2037 <EUR21H=>

始値 1.2069 <EUR=>

高値 1.2070

安値 1.2016

(表はロイターデータに基づいています)