Photo:徳丸篤史/アフロ

ハリルホジッチの選手起用の基準

 波乱に富んだW杯アジア最終予選が終わった。グループBの日本代表は、6勝2分け2敗で勝ち点20を獲得。サウジアラビア、オーストラリア両代表に1ポイント差の1位で1年間に及ぶ長丁場の戦いを制し、6大会連続6度目となる本大会出場を決めた。

 サウジアラビアとの最終戦を残してロシア行きの切符を獲得したが、昨年9月1日の初戦でUAE(アラブ首長国連邦)代表に苦杯をなめた時には暗雲が立ち込めた。過去5大会のアジア最終予選で、初戦を落としたチームはすべて敗退しているからだ。

 確率0%の悪しきジンクスを吹き飛ばし、過去のW杯予選で5分け2敗と未勝利だった難敵オーストラリア代表にも快勝。歓喜と笑顔の大団円を迎えるまでの日本の軌跡を注視すると、過去のアジア最終予選と比べて特異な戦いを演じてきたことがわかる。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、10試合すべてで異なる先発メンバーを選択。システムも当初の「4‐2‐3‐1」から、後半戦に入ると相手によって「4‐3‐3」や「4‐1‐4‐1」を使い分けた。

 途中出場を含めて起用された選手は32人。記憶に新しい指揮官と比較すれば、日本を前回のブラジル大会出場に導いたイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督は、最終予選8試合で6通りの先発メンバーを選択。起用された選手は22人だった。