[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した8月のマネーストック統計によると、指標となるM3の月中平均残高は1305兆円となり、前年比で3.4%増加した。伸び率は前月から横ばいだった。マイナス金利政策の導入後に進行した定期預金から普通預金への資金シフトの一巡傾向が続いている。

M3の内訳を見ると、定期預金など準通貨が同1.2%減少となり、6カ月連続でマイナス幅が縮小した。一方、普通預金など預金通貨は同7.9%増とプラス幅の縮小基調が続いている。

2016年1月のマイナス金利政策の導入後に定期預金金利の低下に伴って、普通預金など流動性の高い預金への預け替えが進行したが、金利の下げ止まりとともに資金シフトが一巡している。

幅広い金融資産を含めた広義流動性は同3.7%増となり、10カ月連続でプラス幅が拡大。2015年10月の同3.8%増以来の高水準となった。伸び拡大に寄与したのは、金銭の信託と国債。金銭の信託は同6.5%増と2016年2月の同7.7%増以来の高い伸びを示すとともに、国債は同2.3%減と11カ月連続でマイナス幅が縮小している。

一方、投資信託は同0.2%減と3カ月連続のマイナスとなっている。

M3からゆうちょ銀行などを除いたM2は同4.0%増と前月と同水準だった。

(伊藤純夫)