[ニューヨーク 11日 ロイター] - 11日の米国株式市場で保険株が上昇。特に米フロリダ州の保険株に買いが集まった。大型ハリケーン「イルマ」が熱帯性低気圧へと勢力を弱め、被害規模が懸念されたほど深刻なものにはならないとの見方が広がった。

保険株は、テキサス州など米国南部を襲ったハリケーン「ハービー」による巨額の被害予想などを背景に8月後半から荒い値動きとなっている。

S&Pグローバル・レーティングスは前週、被害額が年間収益を超えた場合、新たな資金調達が必要になる可能性があると警告していたが、11日にはイルマとハービーは再保険会社にとって「資本面に影響するイベントではなく業績面に影響するイベントになりそう」と指摘した。

またクレディ・スイスのアナリスト、ライアン・チュニス氏は、発表されている被害額の見積もりに基づけば、ハービーとイルマによって資本調達の必要性は生じないだろうとの見方を示した。

これを受け、フロリダ州の保険株であるユナイテッド・インシュアランス<UIHC.O>、ヘリテージ・インシュアランス<HRTG.N>、HCIグループ<HCI.N>、ユニバーサル・インシュアランス<UVE.N>などが11─23%高。

保険大手のチャブ<CB.N>は3.8%高。トラベラーズ<TRV.N>やプログレッシブ<PGR.N>は2%を超す上昇となった。

ダウ・ジョーンズ保険株指数<.DJUSIR>は1.6%高と、S&P総合500種<.SPX>の1%高を上回った。

保険リスク分析会社の米ベリスク・アナリティクス<VRSK.O>傘下のAIRワールドワイドは11日、被害予想額のレンジを200億─400億ドルと、8日に公表していた150億─500億ドルから縮小した。

欧州市場では、スイス再保険<SRENH.S>が4.3%高、スコール<SCOR.PA>が3%高となり、指数を押し上げた。

他の再保険株では、アスペン・インシュアランス・ホールディングス<AHL.N>が9.3%高。エベレスト再保険<RE.N>、XLグループ<XL.N>は約5%高となった。

またアクシス・キャピタル<AXS.N>は6%高、アリゲニー<Y.N>は3.9%高となった。