「神様が味方になる習慣」とは? 享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります。

夫婦になるのは、
違う価値観を持つ相手を
「受け入れる(感謝する)」ため

 自分の人生がつまらないと思っている人がいたら、それは「自分だけを見つめているから」かもしれません。人生がつまらないと思ったら、「自分だけを見つめないで、ほかの人を見つめる」といいと思います。

 夫という名の男性、妻という名の女性が、「家族」という形で一緒に生活をしています。でも、男性から見る女性、女性から見る男性は、まったく違うようです。まったく違うのに、「価値観を同じにしよう」と思うから、問題が生じたり、争いやケンカが起こるのでしょう。男性と女性は、もともと違う生物だと思ったほうがいいようです。男性と女性は、火星人と木星人くらい違います。

「男性が認知症になったとき、最後まで顔と名前を覚えているのが、自分の妻らしい。一方、女性が認知症になったとき、最初に忘れるのが夫らしい」という話を聞いたことがあります。

 70歳を過ぎて妻に先立たれた夫は、5年以内に後を追うように亡くなることがあるそうです。自殺ではなく、体力気力を失って亡くなるそうです。男性は強そうに見えますが、じつはものすごく妻に依存をしているらしいのです。

 一方、70歳を過ぎて夫を失った妻は、「15年以上生きる」ことがめずらしくないようです。妻は、「30年も40年も一緒に生きていた伴侶がいなくなってつらいわ」と言いながらも、元気に生きていきます。男性と女性は、まったく違う生き物と言えそうです。ですから、同じ価値観を持つことはなかなか難しいのです。

 どうも私たちは、違う価値観を持つ相手と「同じ価値観になる」ために夫婦になるのではなく、違う価値観を持つ相手を「受け入れる(感謝する)」ために夫婦になるようです。

 夫婦ゲンカをする人は、「これは自分の妻だ」「これは自分の夫だ」という誤解をしています。その人は自分の身内であり家族であるから、何を言っても許されると思っていますが、隣の家の男性が毎月給料を運んでくれていると思ったら、文句を言ったりしないでしょう。

「どこのどなたか存じませんが、毎月、私たちの家族が経済的に困らないようにしてくださって、ありがとうございます」
と、ただ手を合わせて感謝するのではないでしょうか。しかし、夫婦となると違います。疲労困憊して仕事から帰ってきた夫に、「たまには、子どものキャッチボールの相手をしてよ」と小言を口にする妻がいるようです。隣の家の男性には感謝しかないのに、自分の夫だと、なぜそんなに厭みばかり言ってしまうのでしょうか。

 夫の側からすると、どこのどなたかわからない女性が、朝晩、食事をつくってくれたとしたら、「どこのどなたか存じませんが、朝食や夕食を用意してくださって、ありがとうございます」と、手を合わせて感謝するはずです。他人だったら、手を合わせて感謝するのに、なぜ妻には感謝しないのでしょうか。

 それは、「家族という名の甘え」があるからです。

 だから、原点に立ち戻って、というより、原点よりもずっと前まで戻って、夫も妻も、「この人はもともと他人なんだ」と認識することが大切だと思います。

 そして、この他人の男性が私に対して、たくさんのことをしてくださることに感謝する。他人の女性が私に対して、たくさんのことをしてくださることに感謝する。

 男性と女性は根源的に違うのですから、同じ価値観にはなりません。もともとは他人だと思うと「感謝の気持ちが芽生えてくる」ので、人間関係がうまくいくようです。