9月8日、今年に入って欧州株の大きなテーマの1つだった銀行株の買いは、欧州と米国の金利正常化の遅れによって厳しい局面を迎えている。しかし強気派はなお売りに転じてはいない。写真は、独フランクフルトの金融街。2015年4月撮影(2017年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ロンドン 8日 ロイター] - 今年に入って欧州株の大きなテーマの1つだった銀行株の買いは、欧州と米国の金利正常化の遅れによって厳しい局面を迎えている。しかし強気派はなお売りに転じてはいない。

 投資家は今年序盤、欧州銀行株に殺到した。割安感や政治リスク後退、世界経済の改善に伴う着実な金利上昇の期待などが背景だった。

 ところが8ヵ月が経過し、欧州銀行株指数は市場全般に対して出遅れている。金利が10年近く続いた低水準から正常に戻れば、銀行の収入と利益が大幅に増えるはずだと思われたものの、そうした状況は投資家が想定していたほど早期に実現しそうにはなくなった。先進国ではずっと物価上昇力が弱く、欧州と米国では本格的な金利上昇見通しが顕在化しないままだ。

 間もなくファンド業界は締めの季節に入り、今年のリターンが来年も顧客をつなぎとめられるかどうかを左右する。それだけにアンダーパフォームしている銀行株を抱える資産運用担当者としては、いかにも時期が悪い。

 7日時点で欧州銀行株指数の年初来上昇率は3.2%と、欧州主要企業で構成するSTOXX600指数の半分弱にとどまっている。