9月10日、中国政府は、シャードーバンキング(影の銀行)の中心である信託会社の融資膨張に懸念を深め、規制強化に乗り出した。写真は2016年3月、北京の銀行本店で撮影(2017年 ロイター)

[上海 10日 ロイター] - 中国政府は、シャードーバンキング(影の銀行)の中心である信託会社の融資膨張に懸念を深め、規制強化に乗り出した。法令順守や融資先の審査、透明性の向上を求めている。

 だが一部の信託会社の従業員によると、20兆元(3兆ドル)規模に上るこの業界を抑え込むのは難しそうだ。

 上海国際信託有限公司に対する当局の制裁と国民信託への法的措置を見ると、取り締まりの困難さが痛感される。

 当局が1月に公表したところによると、上海信託はレバレッジに関する規則に違反した商品を販売したため、20万元の罰金を科された。この件について当局はさらに詳しい情報は公表していないが、この規則の下では、不動産開発業者の借り入れは既存純資産の3倍までしか認められていない。

 2人の関係者によると、金額不明の融資が中国建設銀行(CCB)により上海信託を介して信達資産管理に貸し出され、信達が現金で投資を行った。

 また関係者1人の話では、信達は借り入れた資金を土地の購入に充当した。土地購入は投機性が高く、当局が信託会社による融資の「リスクの高い」貸し出し先として槍玉に挙げる分野だ。