[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)財務相は15日にエストニアのタリンで開く理事会で、金融と情報技術(IT)の融合「フィンテック」の関連企業を誘致する計画について協議する。競合する世界各国との差を縮め、2019年の英国のEU離脱後に同国に集中する欧州のフィンテック市場を失う影響を補うことが狙い。

EUのフィンテック市場は中国や米国の市場と比べ、後れを取っている。

ロイターが入手した文書によると、EU財務相は欧州大陸の魅力を高める方法や既存企業の国境をまたぐ事業拡大を促進する方法について協議する。

ブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲルがタリンでの会合向けに準備した文書によると、フィンテック分野は中国が主導しており、市場規模は2015年時点で1020億ドル。米国のフィンテック市場は360億ドル相当で、両市場ともEUの市場規模(60億ドル)を大きく上回る。

EUはこのトレンドを覆すため、規制の変更など最善の策を協議するという。

フィンテックは金融サービス業界のごく一部だが、融資や決済、助言、保険業務などを行う銀行やその他の伝統的プレーヤーにとって課題をもたらしている。

ブリューゲルの文書は、フィンテックのスタートアップ企業が米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やグーグルといった大量のデータを保有するテクノロジー企業と提携した場合、これらの事業がかなり大きな打撃を受ける可能性があると警告している。