[12日 ロイター] - <為替> ドルが対円<JPY=>で上昇し110円台前半での取引。米国債利回りの上昇などに反応している。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は横ばいで推移。

<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。住宅建設株が売られたほか、8月の英消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受けたポンド高も相場の重しとなった。

ポンドはドルに対して約1年ぶりの高値をつけ、ドル建てで収益をあげる企業の株が値を下げた。

中型株の建設会社レッドロウ<RDW.L>は8.3%下落した。会長兼創設者のスティーブ・モルガン氏と、同氏のチャリティ財団がレッドロウの保有株2590万株を売却したことが嫌気された。

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る国民投票以降最も打撃を受けている住宅建設部門に対する不安が漂い、テイラー・ウィン

ペイ<TW.L>とバラット・デベロップメンツ<BDEV.L>、パーシモン<PSN.L>は1.4%から2.0%の連れ安となった。

一方、建機レンタルのアシュテッド<AHT.L>は4.5%上昇した。第1・四半期決算で利益が市場予想を上回ったほか、米市場でリース収入が上がったことが好感された。同社はハリケーン「ハービー」と「イルマ」で建機需要が増えるとの見方を示した。

中型株ではスポーツウエアのJDスポーツ・ファッション<JD.L>は9.0%上昇し、4年近くぶりの大幅プラスとなった。上半期利益が過去最大となったことが好感された。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ハリケーン「イルマ」の被害コストや北朝鮮を巡る懸念が和らぎ買い安心感が広がった前日から投資家の買い意欲が続いている。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は5週間ぶりの高水準をつけた。ただ現在の水準がどの程度続くのか疑問視する投資家もいる。

銀行株指数<.SX7P>と金融サービス株指数<.SXFP>は1.65%と1.02%それぞれ上昇した。

前日に約2%上昇し相場の押し上げ要因となった保険株指数<.SXIP>はこの日も0.78%のプラスとなった。

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は2.0%上昇した。電気自動車(EV)を含めた無公害車(ゼロエミッションカー)分野に200億ユーロ投資するとの発表が好感された。フランスの同業PSAグループ<PEUP.PA>も3.8%の連れ高となった。

<ユーロ圏債券> 世界的に債券が売られるなか、独10年債利回りが大きく上昇した。

ユーロ圏ではオーストリアが100年債を発行したほか、オランダとドイツも新発債を発行するなど、国債の発行が相次いでいることも売りが加速する要因になっている。なかでも安全資産とされる独連邦債は北朝鮮情勢を巡る緊張が緩和したことで圧迫を受けた。

このほか前週8日にロイターが関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で資産買い入れ縮小で幅広く合意し、10月26日の次回理事会で決定を行う公算が大きいと報じたことも市場に引き続き影響を及ぼしている。

ユーロ圏国債利回りは3─7ベーシスポイント(bp)上昇。独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは0.40%と約7bp上昇し、約1週間半ぶりの高水準を付けた。1日の上昇としては7月初旬以来の大きさとなる見通し。

ユーロ圏外でも国債利回りは上昇し、米長期債利回りが約2週間ぶりの高水準を付けたほか、英10年債<GB10YT=RR>利回りは1.145%と、10bp上昇した。