[フランクフルト 12日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>のディディエ・ルロワ副社長は12日、フランクフルト国際自動車ショーでロイターのインタビューに応じ、英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡る不透明感が長期間解消されなければ、同社は英国の一部生産を他の地域に移転せざるを得なくなるかもしれない、と警告した。

ルロワ氏は、英国政府が数カ月前はブレグジット(EU離脱)後もEUとの関税なしの自由貿易協定は確実に存続すると請け合っていたが、今はそうした言葉が聞かれなくなり、代わりに交渉の移行期間が話題になっていると指摘。

その上で「この問題がはっきりするまであと2─3年待たなければならないとすれば、英国におけるわれわれの将来の投資には大きな疑問符がつく」と語った。

トヨタは3月、イングランド中部のバーナストン工場に2億4000万ポンドを投じて新モデル生産態勢を整える計画を発表している。

しかしルロワ氏は、現在「アベンシス」などを生産しているバーナストン工場で新モデルを生産するかどうかの決定をする前に、英国とEUの通商関係が明確になっている必要があると強調。「同工場を明日閉鎖することはないが、2─3年以内に将来の投資を決定すべきであるなら、当然重要なポイントはこの工場の競争力がどうなるかだ」と付け加えた。