[ロンドン 13日 ロイター] - ハモンド英財務相は13日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後のクロスボーダー金融取引の監督について、英国として前向きな提案を行う考えを示し、EU側の「保護主義的」な思惑は受け入れないと言明した。

財務相は、ブレグジット後の金融市場の監督についてEU内で懸念があることを英国は認識しているとし、「透明性の向上や協力、国際規範に基づいた基準を目指して前向きな提案を行うことで、こうした懸念に対処する」と述べた。

一方で「金融安定のためと偽った保護主義的な思惑は受け入れない」としてEUをけん制した。

EUは大量のユーロ建て取引決済を扱う機関について、ユーロ圏の金融安定のためEUと英国の両当局による共同での監督が必要だと主張している。

欧州のユーロ建て取引決済の多くはロンドン証券取引所(LSE)<LSE.L>傘下のLCHがロンドンで行っている。

しかし、両当局による監督がうまく機能していないとEU側が判断した場合、EUを拠点とする顧客のユーロ決済はEUに移す必要があるとしており、英国は強く反発している。

ハモンド財務相は「英国が世界の金融、そしてフィンテック(金融と情報技術の融合)の中心であり続けるようにするのが財務相としての優先課題だ」と言明。その上で「英国にはタイムゾーン、言語、法制度、人材、資本市場、技術力など、成功に必要な条件がそろっている」と述べた。