[14日 ロイター] - <為替> ドルが対主要通貨バスケットで下げ続けた。8月の米消費者物価指数が市場予想を上回ったが、目立った反応はなかった。前日に急伸していたことも反応薄の一因、という指摘も聞かれた。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 続落。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が向こう数カ月で利上げする可能性が高いことを示唆し、ドルで収益を得る大手企業の株が売られた。

BOEは政策金利を0.25%に据え置くとともに、経済が引き続き成長してインフレ圧力が高まり続ければ、利上げを今後数カ月に実施するだろうとの見方を示した。これを受けポンドが1%以上値を上げ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)<BATS.L>や世界最大の蒸留酒メーカー、ディアジオ<DGE.L>など主に海外で収益を上げる国際的な企業の株が売られた。

金融株も値を下げた。金融大手HSBCホールディングス<HSBA.L>とバークレイズ<BARC.L>は1.5%と0.9%それぞれ下落した。

鉱業株も大幅に値下がりした。金属の消費大国である中国の経済指標が期待外れな内容で銅価格が下落したことが背景にある。資源大手のアングロ・アメリカン<AAL.L>とグレンコア<GLEN.L>、BHPビリトン<BLT.L>、リオ・ティント<RIO.L>は2.4%から3.4%下落した。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 上昇。エネルギー株や小売株が買われたほか、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る上昇となったことを受け、ドルで収益を上げる企業の追い風となった。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は0.12%上昇し、8月9日以来、約5週間ぶりの高い終値となった。

原油価格の上昇に伴い石油・ガス株指数<.SXEP>は0.85%上昇。小売株指数<.SXRP>は1.20%上昇した。衣料小売りのネクスト<NXT.L>が売り上げと利益の通期見通しを引き上げたことで、低迷している小売り部門への不安が和らいだ。ネクストは13.1%上昇した。

8月の米CPIが市場予想を上回ったことで、自動車メーカーなどドルのエクスポージャーが大きい銘柄が買われた。自動車・部品株指数<.SXAP>は0.77%上昇した。ドル建てで3分の2の収益を上げる欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>は2.4%上昇し、自動車銘柄の中でも値上がりが顕著だった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> ドイツ10年債利回りが上昇し3週間半ぶりの高水準をつけた。8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなるなか、12月の米利上げ観測が強まり米国債利回りが上昇、これにつられる格好となった。

ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇し0.42%。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)がこの日、利上げについて、経済が引き続き成長してインフレ圧力が高まり続ければ「今後数カ月」に実施する必要があるとの見解を示したことも材料視された。英中銀はこの日の会合で予想通り金利を0.25%に据え置いた。

市場では、需給要因が引き続き相場の焦点になっており、市場心理は依然弱気との指摘が聞かれる。

アイルランドはこの日10億ユーロの国債を売却。今週はオーストリアが100年債を35億ユーロ売却。ドイツ、オランダ、イタリアも国債入札を実施した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]