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美人のもと

シャトー

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第116回】 2011年10月3日
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 電車で周囲を見回すとたいてい携帯電話の画面を見ている人がいる。すばやく操作する。メールを打っているのか、指がすごいスピードで動いている。

 その指を見ていると表情が様々であることに気づく。その多様性は指先にあるのかもしれない。

 美人の指先は美しい。そして清潔感のある爪を持っている。

 多くの女性が爪に対して時間とお金をかけるようになったのは、この10年くらいではないだろうか。もちろん爪に対する意識は高かったのだが、ネイルサロンが今ほど多くはなかった。

 好感が持てるのは、やはり清潔感である。きれいにしていること。実はそれだけなのではないだろうか。

 いろんな装飾があり、それはそれで楽しいだろうし、見ていて美しい。

 しかし、やりすぎている人を時々見かける。いろいろ不便ではないかと心配したくなる爪である。メールを打つのも大変かもしれない。料理するのも不都合かもしれない。洗濯したものをたたむとき引っかからないのか。

 やりすぎが進んで、爪にお城が建っている感じの人がいる。和風の城ではなく、西洋風だ。貴族が住んでいた城というより、ラブホテル。

 シャトーだ。シンプルではなく、ゴテゴテした感じのシャトー。きれいなはずなのに暴走しているシャトー。美しい色なのに、賑やか過ぎるシャトー。目立つのに距離を置きたくなるシャトー。音など出ていないのにうるさそうなシャトー。

 シャトーさんに聞いてみる。キーボードを打つのは大変かと。ほとんどの人は大変ではないという。たしかにスピード感あふれる操作だ。携帯電話でメールを打つのも早い。

 ところがたしかにスピード感があり、スイスイと操作しているように見えるのだが、その時の顔の表情がおかしい。どこかに力が入りすぎていて、少し歪んでいる。オジサンが「鼻の下をのばす」表情に似ている。その瞬間に「美人のもと」が減っているのではないだろうか。

 爪をきれいにすることはいいことだ。指先まで気にしていることはいいことだ。そこで大事なのは適度であること。まずは清潔感である。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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