投資を初めてやってみようと思う人の多くは、まず「プロ」に相談しようと考える。この考え方は極めて自然だ。ゴルフを始めるのも、英会話を習うのも、自己流でやるよりは専門家について習った方がいいのは当然だからだ。

 ところが、投資のプロに相談しようと思って、金融機関の窓口に出かけて行くのは大きな間違いだ。なぜなら銀行でも証券会社でも、窓口や営業で金融商品を販売している人たちは、別に「投資や運用のプロ」ではないからだ。

 はっきり言おう。彼らは「金融商品販売のプロ」なのである。

 さらに言えば「プロのアドバイザー」ですらない。あくまでも、自社の金融商品を顧客に買ってもらうセールスマン、もしくはセールスウーマンなのだ。

 もし、彼らが本当のアドバイザーだとすれば、顧客から株や投資信託を買いたいという相談を受け、色々と話を聞いた結果、リスクを取れないお金を投資に回そうとしているのであれば、「あなたは投資せず、預金した方が賢明ですよ」とアドバイスしてもいいはずだ。保険で言えば、プロが診断した結果、「あなたは保険に入る必要はありません」という結論が出てくる場合もあるだろう。

 しかしながら、彼らに相談してもそうした答えは出てこない。これは当然の話だ。金融機関は自社商品を買ってもらって初めて商売になるからだ。相談を受けるだけでは、何の利益にもつながらない。だから、商品を勧めないはずがないのだ。