[北京 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した8月の中国の新規人民元建て融資は1兆0900億元(1664億6000万ドル)となり、ロイターがまとめた予想の9000億元を上回った。7月は8255億元だった。

住宅購入者や企業の需要が旺盛だった。人民銀行のデータを基にロイターが算出したところでは、8月の住宅ローンなど家計向け融資は6635億元で、7月の5616億元から増加。家計向け融資が新規融資全体に占める比率は、8月は61%で、7月の68%から低下した。

企業向け融資は4830億元。7月の3535億元を上回った。

8月のマネーサプライM2伸び率は前年同月比8.9%で、ロイター調査のアナリスト予想(9.1%)を下回った。7月は9.2%。

M2伸び率は1996年の集計開始以来の最低水準を更新した。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は、きょう発表されたデータについて「信用の伸びは2016年半ば、現在のビジネスサイクルにおけるピークに達し、今は下向きになったとの当社の見方と一致する」と述べた。

また、招商証券のアナリスト、Yan Ling氏は、信用の伸びの緩やかな減速と借り入れコストの着実な上昇によって、第4・四半期の経済成長が圧迫される可能性があるものの、減速ペースは小幅にとどまるだろうと指摘した。

8月の社会融資総量は1兆4800億元で、7月の1兆2200億元から増加。一部エコノミストは1兆3000億元を予想していた。

8月末時点の人民元建て融資残高は、前年比で13.2%増加した。アナリスト予想の13%増は上回ったが、7月とは同水準だった。

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