[サスカトゥーン(加サスカチュワン州)  18日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のレーン副総裁は18日、中銀は金利・通貨上昇に伴う同国の経済成長への影響を注視していくとの見解を示した。さらに、今後の金利の道筋は引き続き経済指標次第と語った。

レーン副総裁は「カナダ経済が金利とカナダドルの上昇にどのように対処していくか注視していく」と語った。さらに、カナダ経済の成長の裾野が広がると同時に一段と自律的になっているとの中銀の見解をあらためて表明した。

利上げの道筋については「毎回、『ライブ』会合における決定となる。入手される指標を注視し、経済情勢およびどの程度の金融刺激が適切であるかを把握していく」と語った。

そのうえで「カナダドルは上昇しており、その動向を注視している。政策決定にあたり、カナダドル高をしっかりと考慮していく」とした。

副総裁はまた、中銀は保護主義の高まりによる成長へのリスクにも注意を払っていくと語った。

通商ルールの変更に伴い自由貿易の理念に基づく効率性や競争力の向上が阻害されることになれば、カナダの輸出に対する需要は後退し、いずれは潜在成長率を押し下げ、金融政策にも影響が及ぶ可能性があるとけん制。「潜在成長率の低下によって、予想よりも早期にインフレ圧力が高まれば、中銀は金融政策をもって対処する必要が出てくる」と語った。

同時に、新通商ルールが実質・潜在成長率双方に影響する公算が大きいことを踏まえると、中銀は「こうしたリスクを想定し金融政策を調整することはできない」と語った。

また、「目に見えた保護主義へのシフト」の可能性を踏まえ、輸出や設備投資への影響を見極めるため、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をはじめ、通商交渉を注視していくと語った。