[東京 19日 ロイター] - 19日の東京株式市場では、東証1部の時価総額が613兆7404億円となり、過去最高を更新した。この日の日経平均<.N225>は一時400円を超す上昇となったほか、TOPIXは年初来高値を更新。世界的な株高の流れなどが時価総額の記録更新に寄与した。これまでの最高は2015年8月10日の609兆5652億円だった。

東証1部時価総額は15年5月に591兆3007億円となり、バブル絶頂期の1989年12月29日の590兆9087億円を突破。15年8月10日に過去最高を記録した後、いったん減少したが、ここに来て再び膨らんだ。

89年12月29日の日経平均終値は3万8915円87銭と現在の約1.9倍。同日のTOPIXも2881.37ポイントと、きょうの終値の約1.7倍の水準にある。一方、当時と比べ東証1部上場の国内企業は7割超、上場株式数は約3割、それぞれ増加。時価総額の記録更新は株高に加え、株数の増加によるところも大きい。

時価総額を名目GDP(国内総生産)で割った「バフェット指数」は、足元では1倍を上回る水準で推移。同指数は、時価総額が名目GDPを上回ることが一つの危険サインとする著名投資家ウォーレン・バフェット氏の考えをもとにした指標であり、急激な調整への警戒感もくすぶる。

もっとも、ニッセイ基礎研究所・チーフ株式ストラテジストの井出真吾氏は「GDPが国内の経済指標である半面、日本企業の売り上げの多くは海外向けが占めている。バフェット指数が高水準だから割高とは限らない」と指摘。「日経平均はバリュエーション的にはまだ割安な水準。目先は調整しても、株高と時価総額の増加の基調は続くだろう」とみている。

*内容を追加しました。

(長田善行)