「本格的な運動」が招く健康リスクとは?

 運動やデスクワークにおいてもっとも酷使される自律神経の中枢もやはり細胞で構成されており、使えば使うほど酸化ストレスにさらされ、細胞がさびてしまいます。

 これこそが「疲労」の原因です。

 そして、通常の疲労は質の良い睡眠をとることでサビを落とし、細胞は修復されますが、睡眠不足や修復しきれないほどの過労が蓄積してサビがこびりついて取れなくなると、細胞は二度と元の状態には戻りません。これが「老化」です。

 すべての方に対して運動をおすすめすることはできないのは、少なくとも疲労が蓄積している方においては、健康に導くどころか、生活習慣病リスクを増大させ、老化を引き起こす原因にもなるからです。