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野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか

生産は回復したが貿易赤字は拡大
――大きな曲がり角にきた「輸出立国モデル」

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第33回】 2011年10月6日
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 日本の貿易収支は、震災後の赤字から回復して6月、7月には黒字になっていた。しかし、8月の貿易収支は、7772億円と大幅な赤字となった。

 原因は、【図表1】から見られるように、輸出が8月に減少した半面で、輸入が継続的な増加を続けていることだ。

 8月の輸出が6、7月に比べて減少したのは、後で述べるように自動車の輸出が減少したことの影響が大きい。

 輸入が増加しているのは、鉱物性燃料の輸入が増えているからである。

 どちらも、一時的なものだけでなく、構造的要因を含んでいる。これを考えれば、8月の巨額な赤字は、真剣に検討すべき内容を含んでいる。

 そこで、以下では、これについてより詳しく見ることとしよう。

火力発電シフトによる
液化天然ガス輸入の増加

 鉱物性燃料の輸入の状況は【図表2】に示すとおりだ。

 鉱物性燃料の中で比重が高いのは、原油と液化天然ガスだが、後者の増加が顕著である。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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