9月19日、ニューヨーク国連本部で行われたトランプ米大統領(写真)の初演説は多くのシグナルを発したが、特に明白だったのは、首席戦略官だったスティーブ・バノン氏が政権を去っても、「米国第一主義」に基づく外交政策が弱まることはない、ということだ(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - ナショナリストが優位に立った。ニューヨーク国連本部で19日行われたトランプ米大統領の初演説は多くのシグナルを発したが、特に明白だったのは、首席戦略官だったスティーブ・バノン氏が政権を去っても、「米国第一主義」に基づく外交政策が弱まることはない、ということだ。

 誕生から8ヵ月が経過したトランプ政権の特徴は、国内外の問題において、さまざまな方法を駆使してトランプ大統領を動かそうとする、世界主義者(グローバリスト)と国家主義者(ナショナリスト)の顧問たちが繰り広げるドラマチックな主導権争いだ。

 バノン氏が先月政権を去ってから、ニューヨークのビジネスマンだったトランプ大統領の中心的な支持者の一部が懸念していたのは、政権内部で国際主義派が勢力を盛り返すのではないかということだ。だが、外交政策では、その心配はなさそうだ。少なくとも19日においては。

 初参加となった国連年次総会において、トランプ大統領が国家主権を執拗に擁護したことは、米大統領選で研ぎ澄まされた政策への傾倒が全く衰えていないことを示し、臆面もなく米国第一主義を掲げる「トランプ・ドクトリン」を世界に披露した。

「現政権の最たるナショナリストはドナルド・J・トランプ氏だ。彼は自分が言わんとしていることを自覚している」と語るのは、トランプ大統領を支持するニュート・ギングリッチ元米下院議長だ。