MBAで学ぶ経営者の目的も様々ですが、経営の課題克服に向けて「学び直し」をしています(写真はイメージです)

三者三様の生き様の
経営者が学び直しに集まった

 8月28日に公開した第11回「大企業で活躍している人たちがMBA進学を決意した理由」から私のゼミ生に話を聞いています。前2回は、大企業のビジネスパーソン3人のMBA入学の動機や、実際に1年半ほど学んでみての感想を聞きました。今回と次回は、3人の経営者に話を聞こうと思います。

 MBAは「経営者になるための登竜門だ」と繰り返し述べてきました。だとすると、既に経営者である方々には意味のないものということになってしまいます。それでも彼らはMBAにやって来ました。それはなぜなのでしょうか。

 Dさん(49歳)はわずか数年間企業に勤めただけで、20代前半から5つの会社を起業ないし引き受け(そのうち2社からは手を引いている)、現在でも3社の経営を行い、さらに個人事業として2つの仕事をするという、生まれながらの“経営者気質”とでも呼びたい人です。

 Eさん(37歳)は、マイケル・J・フォックスさんが主演した映画「摩天楼はバラ色に」(1987年公開)を小学生の時に観て、「経営者になる」と決め、小学校の卒業文集にも、その決意をすでに記していたというツワモノです。20歳の時に初めて起業し、現在は2社目の不動産投資会社を経営しています。

 Fさん(53歳)は彼らとは違い、社労士の資格を持っている大資本系列のマーケティング会社の執行役員。数ある職掌範囲の中で、人材育成に特に関心を持ち、取引先に関与していた私に出会い、自分で言うのは口幅ったいのですが、弟子入りのつもりで明治大学大学院のMBAコースに入ってこられた方です。

 彼らは異なる立場で会社経営に携わり、異なる課題、動機を持ってMBAコースにやって来たのですが、やはり「学び直し」という共通のキーワードがありました。