[21日 ロイター] - <為替> ドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げを期待したドル買いが一服した。

終盤の主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.29%安の92.238、ユーロ/ドル<EUR=>は0.35%高の1.1933ドル。

FRBは20日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内にあと1回の利上げを想定していることを示唆し、保有資産の縮小開始も正式に発表した。

ただ、ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「確かにFRBは引き締め政策を続けるとわれわれに伝えた。しかし、欧州中央銀行(ECB)やカナダ銀行(中央銀行)、そして今やイングランド銀行(英中央銀行)なども金融政策の正常化に乗り出す方針を打ち出している」と語り、FRBだけが引き締め方向だった1、2年前と違って一方的にドル高が進まない環境になったとの見方を示した。

<債券> FOMCの結果が予想よりタカ派色が濃かったと受け止め、12月利上げの可能性が意識されるなか、利回り曲線が2カ月半ぶりの低水準にフラット化した。

中期債が利上げにかなり敏感で、より長期の債券はインフレ期待の影響を受けるとされる。

ただFRBは、バランスシートの縮小を市場が消化する時間を与えるため、利上げペースを緩める可能性があるともみられている。

こうしたことを背景に、5年債と30年債の利回り差<US5US30=TWEB>は92ベーシスポイント(bp)と、7月6日以来の水準に縮小した。

<株式> 主要3指数が揃って下落。米アップル<AAPL.O>の下げが響いた。

また、12月の利上げ観測の高まりや、トランプ米大統領が対北朝鮮制裁措置の強化を可能にする大統領令に署名したことも背景にある。

ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>は連日の終値での高値更新が途絶えた。アップルは最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)8」の発売を翌22日に控え、需要が伸び悩むとの懸念から株価は1.7%安となり、主要3指数を押し下げた。

米大統領は大統領令について、北朝鮮と交易を行う個人のほか企業に制裁を加えることができると説明。「人類が手にした最も殺傷能力の高い兵器を北朝鮮が開発する資金を絶つことができる」と述べた。

S&Pの主要11セクターのうち、この日上昇したのは金融<.SPSY>と工業<.SPLRCI>の2セクターのみ。最も大きく下げたのは主要消費財<.SPLRCS>だった。

<金先物> FRBがFOMC終了後に 追加利上げに前向きな姿勢を示したことから、金利を生まない金には売り圧力がかかり、反落した。12月限の清算値は前日比21.60ドル(1.64%)安の1オンス=1 294.80ドルとなった。

前日のFOMCでは、FRBは政策金利の据え置きと保有資産の縮小開始を決定。FOMC参加者による政策金利見通しでは、これまでの想定通り「年内あと1回」の利上げを 堅持したほか、来年3回の利上げ想定回数なども据え置いた。FRBが市場の想定よりも タカ派的な姿勢を示したことから、金売りが進んだ。また、外国為替市場ではFRBによる政策決定を受けて対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される金塊などの商品に割 高感が生じたことも圧迫材料となった。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)主導の会合を翌22日に控える中、利食い売りなどが台頭して小反落した。この日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTI11月物の清算値は、前日比0.14ドル(0.28%)安の1バレル=50.55ドル。12月物は0.11ドル安の50.93ドルとなった。

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