[ベルリン/デトロイト 21日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>は21日、米アラバマ州タスカルーサにある同社の高級車部門メルセデス・ベンツの工場に10億ドルを投じる計画を発表した。2020年を目処にスポーツ多目的車(SUV)タイプの電気自動車(EV)生産開始を目指す。

今回の投資によって600人超の雇用が創出される見通し。

また投資の一環で、タスカルーサ工場そばに無公害車向け電池の工場も建設する。

ダイムラーは米環境規制当局の厳しい対応を受けてメルセデス・ベンツのディーゼル車の米国内販売を停止しており、こうした中でメルセデスのEVを米国内で生産する方向に舵を切った。

アジアと欧州の自動車メーカー各社は強気の姿勢で北米での自動車生産を拡大している。だが2016年に過去最高の1755万台が販売された米自動車市場は向こう数年にわたって緩やかに縮小するとの見方が広がっている。

このため米大手自動車メーカーの間では、セダンや高級車の需要減速に伴って工場の一時閉鎖や労働者の一時解雇に踏み切る動きも出ている。

一方でトランプ米大統領は外国の自動車メーカーに対し、米国への輸入を抑えるとともに米国内での生産を強化して雇用を増やすよう働き掛けている。

こうした状況を背景に、ドイツの高級車メーカーであるBMW<BMWG.DE>は6月、米サウスカロライナ州の工場を拡張して雇用を1000人増やすと発表。フォルクスワーゲン<VOWG_p.DE>も先月、米国内でSUVタイプのEVを生産する方針を示している。