[サンフアン(プエルトリコ) 21日 ロイター] - カリブ海の大型ハリケーン「マリア」は21日、ドミニカ共和国の一部に洪水被害をもたらした後、タークス・カイコス諸島とバハマ南東に向けて進んでいる。これまでに米自治領プエルトリコなどで大きな被害が出ており、カリブ海全域での死者は少なくとも18人となった。

マリアは一時、5段階中最強の「カテゴリー5」となったが、21日までに「カテゴリー3」に勢力を弱めた。米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、今後数日間はカテゴリー3から変更する見込みはない。また、米本土に上陸する可能性は低いとみられている。

マリアは20日に「カテゴリー4」の勢力でプエルトリコに上陸。ほぼ全域で停電が発生したほか、建物が倒壊するなどの被害が出た。プエルトリコを直撃したハリケーンとしては過去約90年で最強。

現地の当局は被害の全容把握を急いでいる。

トランプ米大統領は記者団に、プエルトリコは「完全に破壊された」と語り、現地を訪問する意向を示した。米本土の電力会社は現地で送電線を修復するため作業員を派遣した。

プエルトリコのロセジョ知事は、現時点で報告されている死者は1人だと述べた。

プエルトリコのほかにも、米領バージン諸島の1つ、サンタ・クルス島で停電が発生し、携帯電話サービスのほとんどが停止した。国連機関によると、18日夜にマリアが直撃したドミニカでは家屋の屋根の95%程度が強風の被害を受けた。米CNNはドミニカ首相官邸の報道官の話として、少なくとも14人が死亡したと報じた。