[ロンドン 22日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)のボリオ金融経済局長は、中央銀行は債務不履行や経済混乱を引き起こすことへの懸念から「借金のわな」に陥る危険性があるとの見方を示した。

局長は講演で、中銀はインフレ押し上げへの注力を緩め、金融安定をより重視すべきと指摘。マクロ経済状況を改善することで、政策手段が尽き利上げを困難にする「借金のわな」のリスクが低下するとのべた。

主要中銀がインフレ押し上げに向け量的緩和を続けるなか、低金利状況下で借入額が記録的な水準に達しており、中銀は利上げにより借り手の負担が増大して経済にも悪影響を与える、いわゆる「借金のわな」に神経質になっている。

局長は「金融政策の枠組みを調整する必要があるかもしれない」とし、「金融の安定により重点を置く一方で、インフレの目標地点からの乖離に対する容認度を拡大することが望ましい」との見解を示した。

新たな技術、労働慣行、グローバリゼーションという状況下で影響度に限界があるなか、エコノミストは中銀のインフレ調整能力を過大評価すべきではないとの見方も示した。