[ウェリントン 25日 ロイター] - 23日投開票のニュージーランド(NZ)総選挙(定数120)で与党・国民党が第1党を維持したものの、過半数に届かなかったことを受け、イングリッシュ首相は25日、新政権の樹立には数週間かかる可能性があるとの見解を示した。

連立政権樹立を巡る不透明感からNZドルは一時0.7273米ドルまで下落した。

国民党の得票率は46%で、野党・労働党の35.8%を上回ったが、どちらの政党も単独過半数を得られなかった。

国民党の獲得議席数は58。労働党は45で、緑の党(7)と連立を組んだ場合52となるが、ともに過半数の61を確保するには、第3党となったナショナリスト政党のNZファースト党(9)との連立が必要になる。

イングリッシュ首相は、NZファースト党のピータース党首とまだ話していないとした上で、協議は「2─3週間」かかる見込みだと述べた。

国民党と労働党はどちらも慎重な財政政策を堅持する見込みだが、金融政策や貿易、移民に関しては異なる政策を取るとみられる。

また、NZファースト党が連立を組む見返りに何を要求するかを巡る懸念の声も聞かれている。

ピータース党首はこれまでに中銀の為替介入を増やすよう働きかけるなどしており、NZドル相場の圧迫要因をもたらす可能性がある。

OMフィナンシャルのディーラー、スチュアート・イブ氏は「われわれはどの政党がNZファースト党と連立政権を樹立するか様子を見ている。数週間かかるかもしれない」と語った。

総選挙の最終集計は、在外投票など全体の15%に当たる「特別投票」の結果が公表される10月7日に予定されている。

イングリッシュ首相はその間暫定的に首相にとどまる。