©本川 裕 ダイヤモンド社 禁無断転載 拡大画像表示

 男女の平均寿命の伸びは、このように死亡ピーク年齢が上昇していること、及び、死亡数シェアがより高齢の方に寄ってくること、この二つからもたらされていると考えられる。

 なお、死亡者数の年齢カーブの推移をよく見ると、今はピーク年齢の遅速を除くと似たパターンであるが、かつては男女で差があったことが分かる。すなわち、2000年以前では、女は今と同じ山形カーブであるが、男は70歳頃から85歳頃までの高原状の波打つカーブが特徴だった。

 かつては、高齢者同士が寄ると始まる健康談義の中では、50歳、60歳、70歳と10年ごとの節目に病気などの大きな体調の異変が生じがちであり、それぞれの異変を乗り越えるとその後の10年は案外と元気で安泰な生活が維持できると言われていたものである。図2のデータを見ると、確かに男性の場合は、こうした「毎10年危機説」とでもいうべき状況があったかもしれないと思わせるのである。