9月22日、敵対的で今や核武装している隣国との戦争の脅威にさらされて何十年も暮らしている韓国の一般市民の大半にとって、夜も眠れないほどの心配事と言えば、北朝鮮よりも仕事や経済など、より日常的な懸案だ。首都ソウルの長老会神学大学校で12日撮影(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮が今月、過去最大規模となる6回目の核実験を実施したが、会社員のYou Jae-younさん(32)はもっと身近な心配事で頭がいっぱいで、そのニュースのことなどすぐに忘れてしまったという。

「日常生活のなかで、心配しなければならないことは山ほどある。個人的には、食費がどれくらいかかるのかということの方が(北朝鮮よりも)心配だ」と、韓国中部の世宗特別自治市に住むYouさんは話す。

「正直言って、北朝鮮は私には遠い話だ」

 敵対的で今や核武装している隣国との戦争の脅威にさらされて何十年も暮らしている韓国の一般市民の大半にとって、夜も眠れないほどの心配事と言えば、仕事や経済、そして1953年の朝鮮戦争休戦後の急速な発展に伴うプレッシャーなど、より日常的な懸案だ。

 実際に、韓国の国民が戦争の脅威にますます無関心になっていることを示す証拠もある。市民防衛訓練はほとんど無視され、世論調査では、軍事衝突が起きると考えている人は四半世紀前と比べて減少している。

 今月に公表されたギャラップ・コリアの調査によると、韓国人の58%が朝鮮半島で再び戦争が起きるとは思わないと回答している。同調査が1992年に開始されて以来、2番目に高い割合だ。