王貞治も発揮していた
「天の六白」究極のリーダーシップ

<<ベストQ2>>
リーダーシップを発揮していますか?

 すべてを導く存在。それが、「天の六白」です。
『9code』の原典である『易経』には、「乾為天(けんいてん)」とあり、これは、“集団の中で、一番上に立つリーダーとしての気質に富み、統制力と指揮力を持っている”ことを指します。
 天は地球上で一番高い位置にある存在。だからこそ、その天を象徴する「天の六白」は人の上に立つ人物でもあります。

 組織で究極のリーダーシップを発揮します。あいまいな態度を取らずに、人のよさ、悪さをしっかりと見出し、進むべき方向性を明確に提示してくれるので、部下たちも迷わずにすむのです。

「天の六白」として、とても理想的なのが、元プロ野球選手であり、WBC(ワールドベースボールクラシック)の日本代表監督も務めた王貞治氏です。

 監督としてのリーダーシップを取るために、「天の六白」として、選手一人ひとりを、まるで天から見つめるように見つめていました。

「選手一人ひとりと何をしたら、壁を取り除けるのか?」を個人別に考え、自分から選手を食事に誘ったり、選手のよいところを一人ひとりに伝えたりしていたのです。王さんのこの行いによって、チームは結果を出していったのです。

 王さんは自著『チャレンジが道をひらく』(PHP研究所)で、こんな言葉を残しています。

「僕は、監督とかコーチって、気づかせ屋だと思うんです。選手たちに、こういうよさがあるよと指摘したり、こうやるといいねと助言したりする。そういう気づかせ屋ですね」

 王さんのこの言葉からも、王さんがいかに「天の六白」として、本当のリーダーシップを発揮していたかが、よくわかるかと思います。
「天の六白」には、誰しも王さんのような、本質を見つめたうえでのリーダーシップを発揮できる素質があります。 ぜひとも、意識しながら、磨いてみてください。

 また、自分の会社はもちろん、世間で起きている難題を解決していこうという熱い気構えもありますので、「自分が事を成さなければ、まわりの人が困り果ててしまう」といった思考を持つことが大切です。それこそが使命感を生む源泉となります。