[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ米大統領と与党・共和党が医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止に失敗し、来年の中間選挙を控え、党保守派の中には怒りが渦巻いている。

イライラを募らせる共和党の献金者らは、たとえ現職の同党議員を失職させることになるとしても、来年の選挙では保守系候補を支持するとの決意が固まったと話す。

テキサス州ヒューストンに住む共和党「ファンドレイザー」のマイカ・モスバッカー氏は「もううんざり」と語った上で、同州選出のテッド・クルーズ上院議員には「極めて失望した」と付け加えた。同議員は直近のヘルスケア法案に反対する姿勢をみせていた。テキサス州は来年の中間選挙では最初となる予備選挙を同年3月に実施する予定となっている。

米共和党の上院議員らは26日、「最後のチャンス」と位置付けたオバマケア改廃案を巡り、今週実施を目指していた採決を見送る方針を明らかにした。同党の重鎮マケイン議員に加え、ポール、コリンズ2議員が反対票を投じる意向を表明するなど、党内で十分な支持を取り付けられなかったことを受けた動き。

上院(定数100)は今月中なら60票ではなく過半数の賛成で法案を通過させることができるが、52議席を占める共和党で3人が造反すれば、法案は可決できない。

2018年11月の中間選挙では、下院(定数435)の全議席、上院の3分の1(今回は33議席)が改選される。改選される上院の33議席をみると、現在は民主党が23議席、共和党が8議席を占めている。

多数の共和党議員が予備選挙で厳しい戦いを強いられれば、上下両院の過半数奪還を目指す民主党は本選挙で弱った候補に狙いを定めるだろう。

上院、下院のどちらかでも民主党が過半数を奪還すれば、トランプ大統領が目指す税制改革や移民法厳格化、オバマケア改廃を実現することは一層困難になる。

前出のモスバッカー氏は、予備選でクルーズ上院議員の対抗馬となるステファノ・デ・ステファノ氏への支持に「傾いている」という。モスバッカー氏は2012年の選挙でクルーズ氏のファンドレイザーを務めたにもかかわらずだ。

どちらが予備選挙を勝ち抜いても本選挙では豊富な資金を持つ民主党のベト・オローク氏との戦いになる見通し。テキサス州で最後に民主党の上院議員が選出されたのは1988年だ。

保守派グループ「クラブ・フォー・グロース」は既に共和党予備選への出馬予定者に対する面接を始めている。

同グループの広報担当者、レイチェル・スロボディエン氏は「われわれは引き続きオバマケアの完全廃止を目指す。共和党議員が7年越しの約束を果たせないでいることにわれわれは失望している」と述べた。

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