「文章が苦手。書いている時間がツラい。メールも企画書もできれば書きたくない…」
「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる…」
「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに…」
「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない…」
「数千字のレポートなどは、文字が埋まらなくて苦痛だ…」

そうした文章を書く人の悩みを全て解決する注目の新刊『10倍速く書ける 超スピード文章術』が、発売間もなく重版が決まるなど、大きな話題を呼んでいる。

今回は、超速で企画書を書く方法を紹介する。

企画書のキモは「課題」と
その「解決策」

取引先に催し物の企画を提案する。
会社の新規事業を考える。
新しいプロジェクトについて企画書にまとめる。

ビジネスの現場で、企画書を書く機会は多くあります。ところが、企画書に苦手意識を持っている人も少なくありません。

私は、取材依頼書をはじめとして、企画書を書くことがよくありますが、概要を理解して興味をひきつけるシンプルな企画書であれば10分で書きます。

企画書も文章でできています。だから、基本的な考え方は『超スピード文章術』で紹介している内容と同じなのです。

まず頭に浮かべるべきは、「読者」と「目的」です。

たった1人に読んでもらうとしたら、それは誰か。
そして、その文章が達成するべき「真の目的」は何か。

まずはこの2つを決める。

企画書は、「企画の狙い」をまとめて1つの言葉にするといい、ということを私は会社員時代に学びました。「企画の狙い」は、企画の「コンセプト」と言い換えられるかもしれません。

コンセプトを常に念頭に置いて、そのための「課題」を設定する。そして、その課題が、この企画によって解決できますよ、ということを示していく。それだけです。

つまり、「課題」と、その「解決法」を明示するための素材を集めればいいのです。

(※『超スピード文章術』で定義しているビジネス文章の「素材」とは、「独自の事実」、「エピソード」、「数字」。つまり、読み手に「これを伝えたい」と思う内容そのものを指します)

余計なことは書かなくていい


たとえば最近私が取材した、人気の家電メーカー「ダイソン」についてのビジネス書籍企画を作るケースで考えてみしましょう。

「読者」は、ビジネス書を出している出版社の編集者です。
目的は、もちろん「この本を出してもいいかな」と編集者に思ってもらうことです。

私が設定した「企画の狙い(=コンセプト)」は、「ダイソンは、製品は知られているが、会社についてはほとんど知られていない。だから、会社のしくみや、製品が作られる過程を明らかにする本を作りたい」ということです。

「課題」は、もちろん、ダイソンという会社自体を知ってもらうこと、です。
この課題を解決するために必要な要素は何かを考えていきます。

・ダイソンにはいろんなヒット商品がある
・売れている理由はこんなものだ
・しかし、製品は知られているが、会社は知られていない
・誰に聞けば、会社を知ることができるか
・この本は、こんな人に喜ばれるはずだ

この要素に沿って、「いろんなヒット商品」「売れている理由」「誰」「こんな人」に当たる素材を集めていく。もし私が400字程度で簡単な企画書を書くとすれば、こんな感じになるでしょう。