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ワークス研究所の労働市場最前線

事業創造人材=「青黒い人」を
組織はいかにして創造するか

白石久喜 [リクルートワークス研究所主任研究員]
【第19回】 2011年10月13日
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 21世紀型イノベーションを担う人材は、Social Storyの紡ぎ手であり、同時にBuisiness Storyの紡ぎ手であらねばならず、一見矛盾するものを併せ持っている。私たちはその矛盾を内包する彼らを「青黒い人」と名付け、事業創造に必要な5つの事業特性と6つの行動特性を明らかにした(前回参照)

 そして、21世紀型のイノベーションに必要な条件として、事業の構想が新しいコンセプトや既存条件の枠を超えるものであることと、その発想は自分に見えている問題を解決したいという「信念」から発生することをあげた。信念をもって解決策を考えることにより、既存の枠を超えた発想が生まれるとも言うことができる。

 それを実現する「青黒い人」が備えている特性が先の5+6の11特性である。本稿では、「青黒い人」がいかにして「青黒い人」になりえたのかを、その成長の軌跡を振り返り明らかにし、組織がいかに「青黒い人」を増やしていくことができるかについて、考えてみたい。

経験が「青黒い人」へと成長させ
経験学習がその行動特性を研ぎ澄ます

 「青黒い人」が、21世紀型イノベーションを成し遂げることができたのは、彼らに特有の思考特性と行動特性が備わっていたからであることは言うまでもない。しかし、彼らは生まれたときから、それらの特性を持ち合わせていたのではなかった。特性の多くは、仕事上の経験を通して育まれてきたものだ。

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白石久喜 [リクルートワークス研究所主任研究員]

(しらいし ひさき)1966 年生まれ。90 年大学卒業後リクルート入社、6年半の情報誌営業を経た後、96 年よりリクルートリサーチにて社会調査業務に携わる。2001 年 4 月より組織の改変に伴いリクルートへ、現在にいたる。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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