[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)は米経済の過熱を回避するため、整然とした利上げの実施が必要との認識を示した。低インフレは一時的にすぎず、失業率もさらに低下すると指摘した。

同総裁は、ニューヨークでの講演で、一部のFRB当局者の間で見られる低インフレへの懸念をはねつけ、タカ派的な姿勢を示した。

緩やかな利上げを停止するリスクを強調し、「景気回復を阻害しかねないインフレ率や資産価格の上昇リスクがある」とし、政策引き締めは「適切なリスク軽減」措置だと述べた。

総裁は「(経済が)持続可能な水準を超えるリスクがあり、(それを回避するため措置を講じることは)現時点で保険をかけるようなものだ」と指摘。「整然とした緩やかな金融緩和解除が適切なようだ」と語った。

また「政策当局者は、一時的とみられている現在の低インフレに過剰反応すべきではない」と述べた。

先週発表された見通しやイエレンFRB議長の26日の講演に基づくと、FRBの主要当局者らはインフレが上昇するとの見方でローゼングレン総裁と一致しているようだ。

ロイターのデータによると、市場では12月利上げの確率が約65%織り込まれている。

ローゼングレン総裁はFRBが注視する物価指標が2018年末にかけて上向くとの見通しを示すとともに、現在4.4%の失業率は持続可能な水準を下回る見込みとした。

また、過去1カ月にわたる大型ハリケーンの影響が今後、経済指標に「大きな影」を落とすとし、FRBにとって状況を複雑にすると指摘した。

ローゼングレン総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、同氏の政策アドバイスは過去数年間にわたって先見性が示されている。

同総裁は、低インフレは米連邦準備理事会(FRB)により緩やかな利上げの選択肢を与えるとの見解も示した。FRBが目標とする2%を下回っているインフレ率が、より緩やかな利上げの「柔軟性」をもたらすと述べたうえで、インフレがしばらく目標を下回った場合、懸念要因になると指摘した。

一方、政策をかなりの長期間据え置くことはインフレの上昇を招き、FRBはより積極的な引き締めを余儀なくされる恐れがあると指摘した。

*内容を追加しました。

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