[ヘルシンキ 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのリーカネン・フィンランド中銀総裁は28日、ECBは高インフレと低インフレの双方に同等の決意で対処すべきだとの考えを示した。

ハト派当局者の間では、長期にわたる低インフレの後には小幅なインフレ目標超過が容認可能との意見もあるが、リーカネン総裁はこれと対照的な立場を示唆した格好だ。

総裁は会見の準備原稿で「ECBの政策目標は(上下)対称だ」と指摘し、「物価安定目標の上下いずれのインフレ水準に対しても効果的に対処することが同等の重要性を持つ」と述べた。

また、これまで物価の伸びが不十分だったとしても、ユーロ圏の安定した経済成長や良好な見通しを踏まえれば、インフレ率は緩やかにECBの目標水準に戻ると予想。

「基調的なインフレ圧力を徐々に加速させるために、ユーロ圏では非常に大きな金融緩和が依然として必要だ」との考えを示した。

景気へのリスクとしては中国を挙げ、「債務拡大を背景とした中国の成長が予想以上に減速すれば、世界的な信頼感の悪化と著しい成長鈍化を招くだろう」と警告した。