[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツとスペインの9月消費者物価指数(CPI)が予想を下回った。

欧州中央銀行(ECB)が緩やかな形で、緩和縮小を進めるべきとの見方を下支えする形となった。

ドイツ連邦統計庁が公表した9月のCPI速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)の上昇率が前年比1.8%、前月比で変わらずだった。

いずれもロイターがまとめた市場予想(前年比で1.9%、前月比0.1%)を下回った。

EU基準外の内訳は、食品やエネルギーの物価上昇が加速した半面、サービスや賃料のコスト増加ペースは変わらずとなった。

スペインのHICP上昇率も前年比で1.9%と、予想(2%)に届かなかった。

コメルツ銀行のマルコ・バーゲル氏は「現在のドイツやユーロ圏のインフレ動向は、(ECBの)資産買い入れ縮小時期を先送りする理由にならないが、急ぐ理由も存在しない」と話した。

エコノミストらは今回の指標について、ドイツの物価圧力が比較的抑制され、消費主導で景気が上向くとの期待を下支えするとみる。

サル・オッペンハイムのエコノミストは、来年の国内賃金上昇率が平均で最大3%、インフレは1.7%前後と予想。「労働者が支出に回せるお金がなお増える」と指摘。「民間消費が来年も引き続き成長要因となる」と話した。

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