[北京 28日 ロイター] - 10月18日から開かれる5年に1度の共産党大会を前に、中国が治安対策を強化している。関係筋によると、党大会が開かれる首都北京の警備を増強しているほか、チベットへの旅行者を制限し、インターネット上などで政治的なうわさが広がるのを取り締まっているもようだ。

関係筋によると、北京の警備を強化するため他省から警察官が派遣されている。別の関係筋が警察幹部の話として明らかにしたところによれば、北京では9月上旬以降、警察官の休暇がすべて取り消されているという。

北京日報によると、北京市共産党委員会の蔡奇書記は27日、党大会の安全確保のため「120%」の力を注ぐよう市当局に要請。「社会統制を維持し、全ての不安定要因を排除するとともに、ネットの安全を守り、政治的な噂や有害なニュースを断固として取り締まる必要がある」と述べた。

当局によるインターネット検閲が続く中、米フェイスブック<FB.N>の対話アプリ、ワッツアップは過去数週間に利用できない状態が度々か発生している。また、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>のウィーチャット(微信)上では習近平国家主席の画像を使った一部ファイルの投稿ができなくなっている。

一部の旅行代理店によると、外国人によるチベット訪問も規制されている。

さらに、北京周辺では大気汚染対策が強化されており、近隣都市の邯鄲は鉄鋼メーカーに生産量の半減を指示したと報じられている。また、事業者や従業員の話によると、環境や安全衛生に関する当局の立ち入り検査の影響で中小企業は数日から数カ月にわたり閉鎖を強いられているもようだ。