[ロンドン 28日 ロイター] - 米商務省が同国の航空機大手ボーイング<BA.N>の訴えを受けて、カナダのボンバルディア<BBDb.TO>の旅客機「Cシリーズ」に対する相殺関税の課税を仮決定した問題で、メイ英首相は28日、ボーイングの行為は英国とボーイングの取引関係を損なうものだと批判した。

ボンバルディアは、英領北アイルランドの工場で4200人を雇用しており、メイ首相は米国側に配慮を求めている。

同首相は「英国は、様々な政府分野でボーイングと長期的な関係を結んでいる。(ボーイングの)行為は、我々が長期的なパートナーに期待するようなものではない。関係を損なうものだ」と述べた。

メイ首相の保守党は、北アイルランドの地域政党である民主統一党(DUP)と閣外協力することで、下院の過半数を確保している。

英国が防衛分野の大手企業であるボーイングとの関係を解消するのは難しいとみられている。

また、英政府は欧州連合(EU)離脱を計画しており、米国との関係悪化は避けたい意向。「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領の説得は難しいのではないかとの見方も出ている。

ボーイングは、英国側の懸念は承知しているとしながらも、従来の方針を転換する姿勢は示さなかった。

野党・労働党は、この問題を世界貿易機関(WTO)に付託すべきだと主張している。