数多あるVRヘッドセットのなかで、どんな製品がオススメなのかを探る本記事。今回は、4インチから6インチまでのスマートフォン(以下スマホ)に対応した、モジの「キャラメルVR」を取り扱う。価格は1280円(Amazon.co.jp)。

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 本製品は、これまで紹介してきた一般的な箱型VRゴーグルではなく、レンズ部分しかないVRビューワー。没入感は前者に劣るが、軽量かつ小型で非常に携帯しやすく、装着にも手間がかからないことが特徴。

スマホ装着は簡単、携行性も非常に高い

 最大の利点である携行性だが、折りたたみ時のサイズは幅7.0×奥行き2.3×高さ7.5cmときわめて小さい。標準サイズである4.7インチのiPhoneと比較すると、横幅はほぼ同じ、高さは約半分と実にコンパクトなつくりだ。

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iPhone 6sと並べて撮影。折りたたみ時は非常に小さくなる

 折りたたんだ本体がピッタリと収まるABS樹脂製の収納ケースも付属する。レンズを傷つける心配をせずに、持ち運べるのは便利だ。

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この箱がなかなかに頑丈。持ち運び時も安心

 スマホの装着機構は非常に簡易的で、折りたたんだレンズ部分を広げ、本体中央にあるフック状のバー下部分を引っ張り、そこにスマートフォンを挟む。下部分はバネ機構になっているため、これでスマホを固定する仕組みだ。ずり落ち防止のためか、バネの力は若干強め。今回はiPhone 6s、iPhone 6s Plus、そしてGalaxy S6を装着してみたが、いずれも問題なく固定できた。だが、iPhone 6s Plusはサイズがやや大きく、装着に手間取るかもしれない。

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装着部を軽く引っ張ってみたところ。このフックにスマホを挟む

 簡易的な構造ゆえ、本体重量はわずか49gと非常に軽い。頭部に固定するタイプではなく、常に手で持って使用するタイプであるため、この軽さは魅力的。なお、ピント調節やIPD(瞳孔間距離)は調整できない。

視野角は広い、カラーも5色から選べる

 実際にスマホを装着して360度動画「HELP」を視聴してみた。視野角は十分に広く、レンズ越しの発色もいい。動画視聴は特に問題ないだろう。

 一方、視界すべてを覆うゴーグルタイプではないため、スマホのベゼル部分が見えたり、外の光が入ってくるなど、どうしても没入感をそがれてしまう部分はある。深い没入感を必要とするタイプのコンテンツには向かない、という印象だ。

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 キャラメルVRは黒を基調とした黄色と、オレンジ、緑、赤、青の合計5色が用意されている。白や黒といったモノトーンカラーが多くなりがちなVRゴーグル製品だが、ビビッドな色を選べるのはうれしい。

 本製品は視界をスマホに集中させるタイプではないため、没入感に関してはやや不足している感が否めない。だが、非常に軽くコンパクトであること、装着に手間がかからないことは大きな魅力だ。したがって、360度カメラで撮影した写真や動画などをその場ですぐ確認したり、屋外で友人に見せたりするといった、どちらかといえばカジュアルな使用に適した製品だと言える。そのような用途のユーザーにはマッチするだろう。