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AIが企業の意思決定をする日は来るのか
――アダム・セリプスキー タブローCEOに聞く

ダイヤモンドIT&ビジネス
【第71回】 2017年10月5日
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――日本でも専門職の人材は争奪戦が激しくなっています。優秀な人材を獲得するためにどのような方策を考えていますか。

 タブローのミッションと企業文化が魅力的だと思われているのは、「データを誰にとっても見やすく扱えるようにする」という我々のミッションに対する評価だと思います。その結果、世界でも有数のアナリティクスソリューションを持っている企業で働けるという喜びを持ってもらえると思います。従業員がこの会社で働くことを楽しいと思ってもらえるよう、経営としても努力を惜しみません。

――日本の企業はSI(システムインテグレーター)へ企業のITを委託するケースが多いと思います。タブローとしてSI企業への支援は行っていますか。

 パートナー企業と呼んでいますが、この関係性は戦略的に非常に重要にとらえています。顧客企業がどういう製品やサービスを望んでいるかは、パートナー企業なしにつかむことはできません。日本では特に大企業がSIと組んでいるケースが多いため、とくに重要です。NTTデータ、NEC、富士通、CTCなどとは非常に親密に情報を交換しています。

人工知能(AI)によって
ビジネス分析は進化するのか

――次に、BI(ビジネスインテリジェンス)と、最近注目されているAI(人工知能)の関係についてお聞きします。AIとBIは共存するものなのでしょうか。それともAIがすべて自動化すれば、BIという概念は必要なくなるのでしょうか。

 BIとは、顧客が顧客自身のデータをビジネスに役立たせるためのツールです。ですから私たちはエンド・トゥ・エンドのアナリティクスのプラットフォームを提供することを目指しています。そのためのテクノロジーの一つにAIがあります。現在は、AIによってBIがサポートされるようになってきたというところです。

 とくにAIの中でも、マシンラーニング(機械学習)の進化は急速に進んでいて、今後はBIをより直感的にしたり、操作を支援してくれることになるでしょう。現在でも何千というユーザーがタブローを使ってくださっていますが、全員がアナリティクスに精通している人ではありません。ですから、もっともっと使いやすくならなければいけないのです。

 マシンラーニングによって「インテリジェンス・レコメンデーション」という機能が実現します。これは蓄積された膨大なデータの何をどう組み合わせれば役に立つ結果が出てくるかを、事前に利用者にお勧めするものです。

 この技術がもっと進化すれば、予測を行ってユーザーを支援することができるようになるでしょう。ただデータがあれば、魔法のように何かが決められるのではなく、タブローなどのBIがインテリジェンスな機能を強化していくということで、ビッグデータの価値が生かせるということです。

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