海外に製品やサービスを売り込むチャンスはますます増えていますが、英語が苦手だと、展示会や出張に行くのもついつい億劫になってしまいます。それでも、ビジネスチャンスは英語の上達を待ってはくれませんから是非トライしたしところ。しかも、多少発音や文法がおぼつかなくても、「この日本人、できる!」と海外バイヤーをとうならせることができるんです! そのポイントは、商談プロセスに応じて詰めるべき事項をきちんと押さえていることと、そういう交渉に必要な英文フレーズがとっさに出てくるよう覚えておくこと。この二つを一気に押さえられるのが、新刊書籍『海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語』です。これまで数多くの産業財・消費財の海外販路の開拓支援にたずさわってきた著者がそのノウハウを余すところなくまとめた本書の一部をご紹介していく本連載、今回のテーマは海外商談や現地パーティーなどで会社説明をするときのワンポイントと英文フレーズです。

 海外出張での現地パーティーや展示会で、製品説明の機会はもちろん多いですが、次いで多いのが会社説明ではないでしょうか。日本では有名な会社でも海外では知られていない、という場合も多いはず。初対面の人に名刺を出した後、さっと一言二言で会社説明ができるでしょうか? 会社の特徴、設立年、所在地など何を説明しようか、どんな英語で表現しようか、とっさには出てきませんから、あらかじめ用意しておきましょう。

現地パーティーなどで初対面の人に、英語で簡単に会社説明するコツとは?

 パーティー等での初対面の人への会社説明は10秒~20秒程度で十分です。一般的には、専門分野を説明した後に、少しアピールポイントが入れるとよいでしょう。

<例1>
Our company, XXX Corporation, was founded in Japan 100 years ago.
我々xxx社は、100年前に日本で設立されました

We specialize in developing innovative products in the life sciences.
我々はライフサイエンス分野で独創的な製品開発を専門とする会社です

Today we serves more than 40,000 clients.
今や4万社以上の顧客がいます

<例2>
Our advanced flow-meter technology contributes to the development of the auto industry.
我々の最先端の流量技術は自動車業界の発展に寄与しています

We hold 30% of the flow-meter market in Japan.
流量計で日本市場の30%をしめます

<例3>
Our sensors for factory automation are being used by many Japanese electronics manufacturers.
我々のファクトリーオートメーション用のセンサーは多くの日本の電機メーカーに使われています

Even Sony is one of our clients.
ソニーも我々の顧客です

 なお、会社を説明する時に所在地をいう方も多いですが、固有名詞は説明から外したほうが無難です。日本の地名は知られていないところがほとんどですし、相手を混乱させかねません。どうしても必要でない限り避けましょう。

 たとえば、以下のように説明したとします。

Our company is located in Shizuoka Prefecture.
我々の会社静岡県にあります

 しかし、ほとんどの外国人は、静岡県がどのあたりにあるのか分かりません(静岡の方、ごめんなさい!けれども東京や京都など以外はほとんど知られていないと思ってください)。それよりも多くの人が知っている東京を基準として、次のように伝えてみてください。そのほうが相手にもイメージが伝わります。

Our company is located a one-hour drive west of Tokyo.
我々の会社は、東京から西に向かって車で1時間のところにあります

 以上、自社をどんなふうに効果的に説明するか考えて、自分なりの簡単な会社説明をあらかじめ頭の中に作っておきましょう。