9月27日、7─9月の起債市場では、タジキスタン、イラクなどを含む新興国のドル建て債の発行が相次いだ。アジア勢の社債発行額も膨らんでおり、今年の起債額は、記録的な水準に達する見通しだ。写真は1ドル札の印刷版。ワシントンの製版印刷局で2014年撮影(2017年 ロイター/Gary Cameron)

[ロンドン 27日 ロイター] - 7─9月の起債市場では、タジキスタン、イラクなどを含む新興国のドル建て債の発行が相次いだ。アジア勢の社債発行額も膨らんでおり、今年の起債額は、記録的な水準に達する見通しだ。

 途上国経済が拡大するなか、債券ファンドには大量の資金が流入。資産運用会社の間で、高利回り債の需要が増している。

 ソシエテ・ジェネラルのソブリン債アナリスト、レジス・チャテリアー氏は「新興国の発行体にとっては、ゴルディロックス(適温)のシナリオだ」と指摘。「多くの国は、明日のことはわからないので、今のうちに起債しておきたいはずだ」と述べた。

 トムソン・ロイターのデータによると、7─9月の起債額は今月20日時点で1083億ドル前後。サウジアラビアは、今月27日に125億ドルの起債に踏み切っている。

 年初来の起債額は4719億ドル。前年1─9月は3707億ドルだった。

 今年7─9月の新興国のソブリン債発行は177億ドル。アフリカ、中東、中央アジアが全体の40%を占めた。

 JPモルガンのアナリストによると、新興国の今年の起債額は1425億ドルと、記録的な高水準に達する見通しだ。