[サンフランシスコ 30日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]の共同創業者で、一連の不祥事で最高経営責任者(CEO)を辞任したトラビス・カラニック氏は29日、同社に新たな取締役2人を指名したとの声明を出した。

カラニック氏の決断に詳しい関係筋によると、これはダラ・コスロシャヒ新CEOによる取締役会の改革と経営支配権の拡大を阻止するための動き。社内の権力闘争が再燃した格好だ。

ウーバーは同日、カラニック氏の動きについて「青天のへきれき」だとする声明を出した。

株主の間では、カラニック氏が取締役会に留まることの是非や、同氏に新たな取締役の指名を許すべきか否かについて、議論が分かれている。

ウーバーはセクハラ問題や贈賄を巡る調査などの不祥事を受け、カラニック氏が6月に辞任。コスロシャヒ新CEOは同社のイメージ改善に取り組んでおり、株主の間では、改善にはカラニック氏の権限を弱めることが不可欠との見方がある。

カラニック氏が新取締役に指名したのはゼロックスのウルスラ・バーンズ元CEOとメリルリンチのジョン・セイン元CEOの2人。任命を阻止するため、一部株主が訴訟を起こす可能性も考えられる。