[東京 2日 ロイター] - テックビューロが運営する仮想通貨取引所「Zaif」で、9月29日から10月2日午前にかけてシステム障害が発生した。被害は発生していないものの、仮想通貨取引所の登録業者第1弾に名を連ねた同社は、登録初日にシステム面の弱さを露呈することになった。

Zaifのウェブサイトによると、29日午後2時ごろからデータベース接続が重くなる、処理プロセスが想定以上に滞る状態になった。データベースを増設するなど24時間体制で対応した結果、10月2日午前10時半に完全に復旧したという。

Zaifは今後、インフラ担当者の増員や、障害発生時に復旧に要する時間を最短にするためのバックアップ等、顧客が安心して利用できる環境の整備に取り組むとしている。

金融庁は9月29日、仮想通貨取引所の登録業者として、第1弾となる11社を公表した。テックビューロはその1社。同庁は登録申請した取引所を審査する際、システム面の強靱さなどを重点的に確認してきた。

金融庁の担当者は2日、個別のケースにはコメントしないと述べた。ただ、一般論として、サイバー攻撃やシステム障害は常に起こりうるものであり、発生した場合は速やかに利用者に状況報告を行なうよう求めた。金融庁は、各社が抱える問題点に応じ、きめ細かく監督していく方針だ。

日本仮想通貨事業者協会の奥山泰全会長(マネーパートナーズ代表取締役)は2日の会見で、登録の有無にかかわらず、利用者保護の観点から体制整備やシステム増強が重要だと指摘。テックビューロについて「しっかりした対応をとり続けていくと認識している」と述べた。

ある業界関係者は「銀行など既存の金融機関に比べ、仮想通貨取引所のシステムは脆弱(ぜいじゃく)なところが目立つ」と指摘。システムの安定性強化が業界の課題になっている。

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(和田崇彦 編集:田巻一彦)