Galaxy Feel、arrows Be、Qua phone QX……本体価格を抑えめにしつつ、長く使えてスペックも高めなドコモとauのお手頃スマホ3機種を比較しているが、実際に使ってみるとどうだろうか? ベンチマーク、文字入力、通信速度、気になるスピードを測った。

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Galaxy Feel
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arrows Be
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Qua phone QX

まずはQua phone QXがスペック&料金でリード

 比較しているのは、長く使うほどにオトクな「docomo with」対象モデルでもあるドコモの「Galaxy Feel SC-04J」と「arrows Be F-05J」。そしてauブランドでリリースされている「Qua phone QX」だ。本体価格は2~3万円台とキャリアが販売するスマホではお手頃の価格帯だ。

 そのなかでも2年間のトータルコストとスペックではQua phone QXがリードと判断した。まずはそのスペックのおさらいから。

 スペックだけを見ればGalaxy FeelとQua phone QXが争い、arrows Beが若干見劣りするかな? という印象だが、MIL規格への対応をはじめ耐久性とそれにともなう“長持ち”という意味では、arrows Beにも数字だけでは判断しがたい魅力がある。

 さて、ここからは公式スペックだけではわからないところをチェックしていく。まずはベンチマークの結果から。

ベンチマークではGalaxy FeelとQua phone QXの一騎打ち

 使用したベンチマークアプリはいつものように「AnTuTu」と「3Dmark」。それぞれ3回計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載している。

 AnTuTuではトータルスコアでGalaxy Feelの勝ち。CPU、RAMの数値もトップ。サムスン製の8コアCPU「Exynos7870」は、コア数/動作クロックともに他を上回っており、順当な結果。とはいえ、Qua phone QXもわずかな差で、3D、UXとグラフィック関連のスコアでは逆に上になっている。この2機種と比べると4コアのarrows Beは差がついた。

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Galaxy Feel
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arrows Be
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Qua phone QX

 3DmarkではトータルスコアでQua phone QXが逆転。やはりグラフィックスのスコアが高い。ただしGalaxy FeelもCPU関連の能力を測るフィジックスのスコアではQua phone QXに勝っている。

 どちらのベンチマークアプリでも、CPUなどの処理能力ではGalaxy Feel、グラフィック関連ではQua phone QXが有利という結果で、arrows Beは差のある3番手となっている。

500通スクロールはarrows Beがダントツでリード

 実際に操作してみるとどうだろうか。まずはスクロール速度のチェック。Gmailを500通あらかじめ受信しておき、上から下へ片手でスクロール、500通目に達した時間を競う。同じアカウントで3回計測(ストップウォッチ使用)し、その最速と平均タイムを調べた。

 結果、arrows Beが圧倒的に速い。というのも明らかに途中で表示を省略していたから。最初はスピーディーにサーッとスクロールが始まるが、途中からスクロールの速度がゆったりになりスクロールの動きに波がある。大きく指を動かしたほうが速いようだ。

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Galaxy Feel
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arrows Be
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Qua phone QX

 次に速かったのがQua phone QX。こちらは終始流れるようにスピーディーなスクロール。ただし省略表示がさほど感じられないのと、途中で指が抜けるような、タッチに反応しないときがある。そのせいでスクロールがゆっくりになり時間をロス。Galaxy Feelは省略表示をしないようだ。そのため500通もさかのぼると動かす指が疲れてくる。スクロール自体は速く、使用していて気持ち良い。

意外とサイズが大きいarrows BeとQua phone QX
本体が滑りやすいGalaxy Feel

 続いて文字入力のテスト。Gmailの新規作成画面を使用し、いつもと同じ例文を片手操作でフリック入力。予測変換は使わず、全文入力&通常変換のみとする。時間はストップウォッチで計測。これも各機種3回ずつ測り、最速と平均タイムを掲載している。入力方法の変更、アカウントの設定以外は初期設定のままだ。

●入力文章
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 最速タイムではarrows Be、しかし平均タイムではGalaxy Feelがトップという結果。

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Galaxy Feel
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Qua phone QX

 arrows Beは5型というサイズもあり、片手操作では本体がやや大きい。ただ両手入力が良いのか? というとそこまでは……と感じるサイズ感。片手操作では端に指の届かないキーがあり、そのせいで持ち直すと画面が横画面に切り替わってしまうことも(設定で固定できるが)。しかしキーレスポンス自体は良く、スムーズにいけば一気にタイムが縮む。片手ではバラツキが生じるようだ。

 実はQua phone QXはarrows Beよりも厚みを強く感じて、さらにやや片手での操作がしにくい印象。見るのと持つのとではだいぶ印象が違う。片手操作では指に載せる不安定な持ち方になり、誤入力が多くなる。スムーズにいけばarrows Be同様タイムは縮むのだが、両手で入力したほうがやりやすいかも。

 一方のGalaxy Feelは50秒前後でタイムが安定。やはり一回りコンパクトなこともあって片手操作しやすく、キーボード全体に指が届く。しかし筐体が滑りやすく、操作中に不安定になりやすい。すると当然に入力速度が落ちたり、誤入力が生じる。カバーをつけて滑りにくくしたほうが操作はしやすそうだ。

久々のキャリア通信速度比較
CA対応のGalaxy Feelが下り60Mbps超え!

 今回はキャリアのスマホのみの比較なので、通信速度テストを行なった。

 テスト方法はJR横浜駅前、東京駅の東海道線ホーム、東西線浦安駅前で上下3回ずつ測定を行う。通信速度の測定にはウェブサイトの「BNRスピードテスト画像読込み版」を使用。計測は8月下旬の平日14~16時台。各駅での最高速度と全体の平均速度は以下のとおりだ。

 同じドコモのスマホでもCA(キャリアアグリゲーション)対応の差は大きくでたようだ。arrows BEに対して、CA対応のGalaxy Feelが圧勝。横浜駅で下り最大69Mbps超え。平均でも下り30Mbps以上。上りの通信速度でもすべて勝利した。

 arrows Beも下り平均20Mbps以上だが、CA非対応のせいかGalaxy Feelとの差はかなりある。とはいえ、全体的には実用上では何の問題もなさそうだ。

 Qua phone QXもCA非対応のため速度が伸びず。それでも下り10Mbps以上をコンスタントに出しており特に問題は無さそう。ただ1年前に測定したAQUOS UはCA対応ということもあり下りで30Mbps以上を測定していた。最近は写真など、大きなファイルをアップロードする機会も多いので、上りの速度も気になるかもしれない。

ブラウザーの表示時間で圧勝のQua phone QX
arrows Beは逆に……

 最後に同じ3駅でブラウザの表示時間をチェックした。これは通信速度の差が、実際の体感にどれほど影響するのか? という意味で調べている。意外と通信速度だけではわからない結果もあり興味深いのだ。

 使用したアプリはChrome。PC版ASCII.jpのトップページを完全に表示するまでの時間を競う。これも各駅3回ずつ、ストップウォッチで計測。毎回キャッシュのクリアを行なっている

 面白いことに通信速度の遅かったQua phone QXが全勝してしまった。すべて5秒台。それに続くのがGalaxy Feelで約1秒程度の遅れ。

 しかしarrows Beは表示に時間がかかり、最速でも8秒台、ときには10秒を超えることも。処理性能の差が出たかもしれない。とはいえ、arrows Beも画面内のほとんどの表示はすぐに行なわれているため、使い比べをしない限り、遅いと感じることはないはずだ。


順位の入れ替わりが激し過ぎる……
スピードチェックは引き分け!

 主役が入れ替わる激しい展開。ベンチマークでGalaxy FeelとQua phone QXの一騎打ちかと思いきや、スクロールではarrows Beが巻き返し、文字入力ではそれぞれ一長一短あり。通信速度、ブラウザー表示でも順位が入れ替わり、これは引き分けだろう。

 やはりお手頃価格のスマホだけに、テスト結果自体は平凡。かといって極端に悪い結果も少ない。3機種ともイメージどおりにバランス重視のスマホのようだ。

 ならばカメラは? カメラもバランスよくまとまっているのだろうか。次回もお楽しみに。


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