[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州のロビー活動監視団体「欧州企業監視所(CEO)」は3日、欧州中央銀行(ECB)は金融の諸問題に関する助言やフィードバックをほぼ全面的に金融機関の代表らに求めているため、ECBによる監督の対象である金融業界と過度に親密になるリスクがあるとの見解を示した。

同団体によると、ECBの22の諮問組織は計517人のメンバーで構成されるが、このうち508人は金融業界の代表。ECBの監督対象となっている銀行はメンバーの過半数を占めている。

ECBは諮問組織を通じて経済や市場の動向、金融インフラや決済など広範な問題について情報を収集している。

同団体によると、ECB諮問組織のメンバーのうち最も多くを占めるのは国際証券決済機関「ユーロクリア」で、ドイツ銀行、フランスのBNPパリバとソシエテ・ジェネラルがそれに続く。学者は1人もいないという。

「ECB諮問組織の構成は、ロビイストが規制プロセスを掌握するリスクをもたらしている」と指摘した。

金融業界の代表以外の9人のメンバーは、ドイツの総合電機大手シーメンスなどの非金融企業の代表が7人、消費者団体が2人となっている。

欧州企業監視所はこれまで、ECBのドラギ総裁を含む複数の高官が主要国中央銀行の元関係者などで構成するグループ・オブ・サーティー(G30)に関与していることに疑問を呈しており、これを受けて欧州オンブズマンは調査に乗り出している。