[北京/デトロイト 3日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーター<F.N>は、ジム・ハケット新最高経営責任者(CEO)による広範な戦略見直しの一環として、中国の経営戦略を変更し、商業用バンとトラックの電気自動車(EV)に焦点を絞る方針だ。同社の上席幹部2人が明らかにした。

同社はアラン・ムラリー前CEOが提唱した「ワン・フォード」戦略の下、全世界の組織の一体化を進めてきたが、2人によると中国やインドでは功を奏しておらず、見直しを迫られた。

中国は大気汚染のひどい大都市でEVの普及を推進している。またフォードは世界的に、商業用・配送用車両をEVおよび自動運転車の主戦場と位置付けており、中国での戦略見直しはこの考え方に合致する。

同社は、トラックを製造する中国の提携企業、江鈴汽車<000550.SZ>に対し、EV商業用バンの製造を増やすよう求める意向だ。

上海のコンサルタント会社、オートモーティブ・フォーサイトのイエール・シャン代表は、中国の大都市はトラックとバンについてガソリン車やディーゼル車を実質的に禁止しているが、「EV商業用車という新興分野で大型の投資や戦略的行動を行っている外資系自動車メーカーは皆無」であるため、フォードの戦略転換は大きな利益につながり得るとの見方を示した。