[東京 4日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI)<6740.T>関連会社のJOLED(東京都千代田区)は2019年をめどに印刷方式の有機ELの量産を始める方向で検討を進めている。年内に稼働を停止するJDIの能美工場(石川県能美市)を引き継ぎ、生産ラインを構築する。有機ELは韓国のサムスン電子<005930.KS>やLG電子<066570.KS>が先行しているが、価格競争力を武器に巻き返しを図りたい考えだ。

有機ELは液晶に比べ、薄型・軽量、省電力、高画質などの特徴を持ち、次世代パネルとして期待されている。EL層を形成する技術は大きく分けて蒸着方式と印刷方式の2通りあり、同社が採用する印刷方式は蒸着方式で必要とされる真空環境が不要のため、投資が少ないなどのメリットがある。アナリストによると、「条件にもよるが、3─4割はコストが安くなる」という。製造コストが削減できれば、より低価格で提供できる。

同社は印刷方式の有機ELの生産開始に1000億円規模の資金が必要とみており、これを賄うために、外部からの資金調達を検討する。資金調達が順調にいけば、1年後をめどに製造設備の導入を開始する予定だ。

JOLEDは産業革新機構が75%、JDIが15%、ソニー<6758.T>とパナソニック<6752.T>がそれぞれ5%を保有。JDIは産業革新機構からJOLEDの株式を取得して、子会社化する方針を打ち出している。

(山崎牧子)