調剤基本料には、一定の条件を満たすと料金が加算される仕組みがあり、そのひとつが「後発医薬品調剤体制加算」だ。患者に調剤している後発品の数量が65%以上だと180円(約60円)、75%以上だと220円(約70円)が加算される。これは、その薬局が調剤している後発品の数量によって加算されるもので、患者本人が後発品を選んでいるかどうかは関係ない。

 調剤基本料が安い薬局でも後発品の調剤数が多いと、それだけ料金は高くなる。その結果、後発品の調剤が少ない調剤基本料1の個人薬局より、後発品をたくさん調剤している調剤基本料2の門前薬局のほうが、調剤技術料全体では高くなるといったこともあるのだ。

おくすり手帳の扱いにも
薬局ごとに違いがある

 また、2.の薬学管理料も、薬局での料金を左右している。

 薬学管理料は、本コラムで何度も紹介してきた「おくすり手帳」と深くかかわる料金だ。患者が正しく薬を服用できるように薬剤師が指導、管理することへの報酬で、通常は「薬剤服用歴管理指導料」というものが算定される。

 薬剤服用歴管理指導料は、(1)薬剤情報提供書の作成、(2)薬歴の作成、(3)おくすり手帳への情報記載、(4)残薬の確認、(5)後発医薬品の推進、の5項目を行うことで薬局が報酬を得られるもので、(3)のおくすり手帳の扱いによって、次のように2通りの料金設定がされている。

 過去6ヵ月以内に行った薬局に、おくすり手帳を持参した場合は、処方せんの受付1回ごとに380円(約110円)。はじめて行った薬局やおくすり手帳を忘れてしまったときは500円(約150円)。おくすり手帳のあり、なしで1回あたり40円の差が出る。

 だが、おくすり手帳の有無によって料金が変わるのは、上で説明した調剤基本料1の薬局だけだ。調剤基本料2、3の薬局には、おくすり手帳を持参してもしなくても料金は変わらず、500円(約150円)となっている。

 こうした分かりにくい料金体系は、せっかくのおくすり手帳の普及を妨げることにもなる。来年度の調剤報酬改定での見直しを期待したいが、薬局の料金体系はこのように複雑だ。

 スーパーで買い物をするなら、チラシを見れば安いものが分かる。だが、複数の項目が組み合わさって料金が構成されている薬局は、一概に「ここが安い」ということはできない。