薬局内には、「調剤技術料はいくらか」「後発品の加算はあるか」などの掲示を貼り出しておくことが義務づけられているので、その薬局に行ってみれば報酬体系を知ることはできる。とはいえ、一つひとつ薬局を回って料金体系を調べて、利用する薬局を決めるというのは現実的ではないだろう。

 ましてや、薬は健康に関わるものなので、報酬体系の安い薬局ならなんでもよいわけではない。健康に導いてくれるような服薬指導をしてくれて、自分と相性のよい薬局を探すことが大切だ。

 このように、薬局の料金体系選びだけで薬代の削減はできないが、自分の行動をちょっと変えると薬代は安くできる余地があるのだ。

「一包化」「混合調剤」は
不要なら医師に相談を

 ここまで見てきた以外にも、調剤報酬は薬剤師の技術料などを上乗せする加算料金がけっこうある。専門家でなければ分からない難しい技術は、もちろん報酬を支払って薬剤師にお願いするべきだが、なかには「本当に必要なのか?」と疑問に感じる加算もある。これらを削っていけば、決まりきった調剤報酬を少しでも節約することはできる。

 以下、5つの調剤報酬を節約するためのポイントをあげてみよう。

1.一包化加算をやめる

 1回に飲む薬がたくさんあったり、飲み方が複雑だったりすると、いつ何をどれくらい飲めばいいのか分からなくなってしまうことがある。

 薬の一包化は、錠剤をシートから出して、服用するタイミングごとに複数の薬剤をワンセットにしてくれるというもの。アルミやビニールのシートからすべて錠剤を出して、1回分ずつセットしていくので手間がかかる作業だ。

 そのため、医師が一包化を指示した場合は「一包化加算」という料金が発生する。たとえば28日分の薬を一包化するのにかかる料金は1280円(約380円)。長期間、薬を服用しなければいけない患者は、薬の服用中ずっとこの料金もかかることになる。

 自分の飲む薬を数えられないような高齢の人などは一包化にしてもらうと安心だが、自分で管理できたり、飲み間違うこともないなら、あえて一包化してもらう必要はない。

 一包化するかどうかは医師が指示を出しているので、必要ないなら受診したときに「薬の管理は自分でできるので一包化は不要」ということを伝えてみよう。