グーグルは自社が実践するマネジメント手法の数々を、re:workというウェブサイトで公開している。目標設定、人材の採用・マネジメント、バイアス克服といった7分野のツールと指針が示唆するのは、「基本をしっかり」の重要性だ。


 グーグルは、自社のマネジメント手法の数々を一般に無料で公開している(re:work)。

 これには、さほどの驚きはないかもしれない。なにしろグーグルは、インターネット検索からEメールまで、世界中で無料で使える多数のツールを生み出してきた。マネジメントのツールもそれらと大きな違いはないと思われることはあるだろう。また、これはグーグルの長年にわたるピープルアナリティクスへの取り組みにも沿っている。

 だが実は、グーグルが明かした詳細には驚くべき点がある。同社のマネジメントツールの多くが、かなり基本的な事柄に焦点を当てているのだ。たとえばミーティングの運営方法や、会話の仕方、目標の設定方法などである。

 グーグルはなぜ、このようなマネジメント手法を公開しているのだろうか。それには3つの理由があると思われる。